第八巻 : なでしこは咲きて散りぬと人は言へど
2006年07月02日(日)更新
原文: 瞿麥者 咲而落去常 人者雖言 吾標之野乃 花尓有目八方
作者: 大伴家持(おおとものやかもち)
よみ: なでしこは、咲(さ)きて散(ち)りぬと、人は言へど、我(わ)が標(し)めし野(の)の、花にあらめやも
意味: なでしこは咲いて散ったと人は言うけれど、私が標(し)めをした(自分のものと目印をつけた)野の花のことではないでしょうね。 (他人は人の心変わりのことを色々と言うけれど、あなたは心変わりはしないですよね。)
紀女郎(きのいらつめ)に贈った歌です。
第八巻