第八巻 : 秋風の吹きにし日よりいつしかと

2006年09月24日(日)更新


原文: 秋風之 吹尓之日従 何時可登 吾待戀之 君曽来座流

作者: 山上憶良(やまのうえのおくら)

よみ: 秋風(あきかぜ)の、吹(ふ)きにし日より、いつしかと、我(あ)が待(ま)ち恋(こ)ひし、君(きみ)ぞ来(き)ませる

意味: 秋風(あきかぜ)が吹いた日から、いつかいつかと、私が待ち恋していたあなたがやってこられました。

「私」は織女(しょくじょ: おりひめ)、そして「あなた」は牽牛(けんぎゅう: ひこぼし)です。

秋の風 撮影 by きょう

山上憶良(やまのうえのおくら)七夕の歌のひとつです。天平二年(730年)七月八日夜に、大宰帥(だざいのそち)である大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅(ていたく)で詠まれました。


第八巻