原文
待時而 落鍾礼能 雨零収 開朝香 山之将黄變
作者
市原王(いちはらのおおきみ)
よみ
時(とき)待ちて 降れるしぐれの 雨やみぬ 明けむ朝(あした)か 山のもみたむ
意味
季節を待って降ったしぐれの雨が止みました。明日の朝には山も紅葉していることでしょう。
- rough meaning: Drizzling rain that has fallen waiting for the autumn season has stopped. Tomorrow morning, the mountain will will be colored.
補足
・市原王(いちはらのおおきみ)は大仏造営の長官を務めた人ですが、志貴皇子(しきのみこ)の曾孫(ひまご)という説(川島皇子の曾孫とも)があります。