原文 Original Text
秋付者 尾花我上尓 置露乃 應消毛吾者 所念香聞
作者 Author
日置長枝娘子(へきのながえのをとめ) Heki-no-Nagae-no-Wotome
よみ Reading
秋(あき)づけば 尾花(をばな)が上に 置く露(つゆ)の 消ぬべくも我は 思ほゆるかも
あきづけば をばながうへに おくつゆの けぬべくもわは おもほゆるかも- Aki zuke ba Wobana ga uhe ni Oku tsuyu no Kenubeku mo wa ha Omoho yuru kamo.
意味 Meaning
秋(あき)になると尾花(をばな)につく露(つゆ)のようにはかなく消えてしまいそうなくらいに、あなたさまのことを思っています。
- I think of you so fleetingly that it feels as if I will disappear in an instant like the dew on the Obana flowers in autumn.
補足
日置長枝娘子(へきのながえのをとめ)が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌です。