原文 Original Text
雲上尓 鳴都流鴈乃 寒苗 芽子乃下葉者 黄變可毛
作者 Author
不明 Unknown
よみ Reading
雲(くも)の上に 鳴きつる雁(かり)の 寒きなへ 萩(はぎ)の下葉(したば)は もみちぬるかも
- Kumo no uhe ni Nakitsuru kari no Samuki nahe Hagi no shitaba ha Momichi nuru kamo.
意味 Meaning
雲(くも)の上で鳴いている雁(かり)の声が寒々と感じられるようになり、萩(はぎ)の下葉は色づいていきます。
- As the sounds of the wild geese crowing above the clouds begin to feel chilly, the lower leaves of the bush clover begin to change color.
補足
天平10年(西暦738年)8月20日の「右大臣橘(うだいじんたちばな:橘諸兄(たちばなのもろえ)のこと)家の宴の歌七首」のうちの一つです。