原文 Original Text

雲上尓 鳴都流鴈乃 寒苗 芽子乃下葉者 黄變可毛

作者 Author

不明 Unknown

よみ Reading

雁 by 写真AC

雲(くも)の上に 鳴きつる雁(かり)の 寒きなへ 萩(はぎ)の下葉(したば)は もみちぬるかも

- Kumo no uhe ni Nakitsuru kari no Samuki nahe Hagi no shitaba ha Momichi nuru kamo.

意味 Meaning

萩 by 写真AC

雲(くも)の上で鳴いている雁(かり)の声が寒々と感じられるようになり、萩(はぎ)の下葉は色づいていきます。

- As the sounds of the wild geese crowing above the clouds begin to feel chilly, the lower leaves of the bush clover begin to change color.

補足

天平10年(西暦738年)8月20日の「右大臣橘(うだいじんたちばな:橘諸兄(たちばなのもろえ)のこと)家の宴の歌七首」のうちの一つです。

更新日: 2024年10月13日(日)