足引乃 山之黄葉 今夜毛加 浮去良武 山河之瀬尓
大伴書持(おおとものふみもち)
あしひきの、山の黄葉(もみちば)、今夜(こよひ)もか、浮かび行くらむ、山川の瀬に
山の黄葉(もみちば)は、今夜も山川の瀬を浮かんで流れてゆくことでしょうね。
天平10年(西暦738)10月17日、橘朝臣奈良麻呂(たちばなのあそんならまろ)の宴(えん)で詠まれた歌のひとつです。