原文

頃者之 朝開尓聞者 足日木篦 山呼令響 狭尾壮鹿鳴哭

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

このころの、朝明(あさけ)に聞けば、あしひきの、山呼び響(とよ)め、さを鹿鳴くも

鹿 撮影(奈良にて) by きょう

意味

この頃、明け方に聞くと、山を響かせて牡鹿(おじか)が鳴いています。

補足

この歌は題詞にある「大伴宿祢家持の鹿が鳴くのを詠んだ歌二首」のひとつです。

この歌の左注に「右二首、天平十五年(西暦743年)癸未(みずのとひつじ)八月十六日作」とあります。

更新日: 2014年09月14日(日)