原文

秋芽子尓 置有露乃 風吹而 落涙者 留不勝都毛

作者

山口女王(やまぐちのおほきみ)

よみ

秋萩(あきはぎ)にや、置きたる露(つゆ)の、風(かぜ)吹きて、落つる涙は、留(とど)めかねつも

萩(はぎ) 撮影(2010) by きょう

意味

秋萩(あきはぎ)についている露(つゆ)が、風(かぜ)に吹かれて落ちるように、私の涙はとめどなく流れ落ちます。

補足

この歌の題詞に「大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌」とあります。

更新日: 2010年10月24日(日)