原文

荒玉之 月立左右二 来不益者 夢西見乍 思曽吾勢思

作者

坂上郎女(さかのうえのいらつめ)

よみ

あらたまの、月(つき)立(た)つまでに、来(き)まさねば、夢(いめ)にし見つつ、思(おも)ひぞ我(わ)がせし

三日月 撮影(2014.01.04) by きょう

意味

月がかわっても、いらっしゃらないのでに見て(あなたさまのことを)恋しく思っていました。

「あらたまの」は、や年を導く枕詞(まくらことば)です。

補足

天平11年(西暦739年)8月、大伴家持(おおとものやかもち)からの歌に応えた歌です。

月(つき)立(た)つ」は、新月になることで暦の月が改まることをいいます。「月立ち」から「ついたち」に変化したと考えられています。

更新日: 2014年01月05日(日)