第八巻 : 淡雪に降らえて咲ける梅の花

平成11年1月31日(日)更新


原文: 沫雪尓 所落開有 梅花 君之許遣者 与曽倍弖牟可聞

作者: 角朝臣廣辨(つののあそんのひろべ)

よみ: 淡雪(あわゆき)に、降らえて咲ける、梅の花、君がり遣(や)らば、よそへてむかも

意味: 淡雪に降られながらが咲いています。このの花をあなたさまに届けたら、あなたさまは淡雪のことを思ってくださいますよね。

「よそへてむ」は、「よそふ()」+「てむ(推量)」と考えられますが、「よそふ」を「男女のこととうわさする」とするか、「なぞらえる」とするかちょっと迷います。ここでは、「(あなたさまが)よそへてむかも」とさせていただきました。


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