原文

見麻久保里 於毛比之奈倍尓 賀都良賀氣 香具波之君乎 安比見都流賀母

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

ひかげのかずら 撮影(2010) by きょう

よみ

見まく欲(ほ)り、思ひしなへに、かづらかけ、かぐはし君を、相(あひ)見つるかも

意味

お逢いしたいと思っていたところ、かづらを飾りつけた素敵なあなたさまにお逢いすることができました。

補足

この歌の題詞には「京(みやこ)に向ふ時に、(京で)貴人を見たり美人に相(あ)って飲宴(うたげ)する日のため、あらかじめ憶(おもひ)を述べて作る歌二首」とあります。

天平感宝1年(西暦749年)閏(うるう)5月28日に詠まれた歌です。

更新日: 2013年09月08日(日)