原文
牟都奇多都 波流能波自米尓 可久之都追 安比之恵美天婆 等枳自家米也母
作者
よみ
正月(むつき)立つ 春(はる)の初めに かくしつつ 相(あひ)し笑(ゑ)みてば、時じけめやも
意味
正月の春(はる)の初めに、このようにして集まって共に笑い合えば、いつもたのしいことでしょう。
・天平勝宝2年(西暦750年)1月5日に、大伴家持(おおとものやかもち)の部下である久米広縄(くめのひろなわ)の館で催された宴で詠まれた歌です。
- rough meaning: It would always be fun to get together and laugh together in this way at the beginning of the New Year's spring.
補足
この歌の題詞には「判官(じょう)久米朝臣廣縄(くめのあそんひろなわ)の舘に宴(うたげ)する歌一首」とあります。また、左注には「同月五日守(かみ)大伴宿祢家持の作」とあります。