原文
伊勢乃白水郎之 朝魚夕菜尓 潜云 鰒貝之 獨念荷指天
作者
不明
よみ
伊勢の海人(あま)の 朝な夕なに 潜(かづ)くといふ 鰒(あはび)の貝の 片思(かたもひ)にして
意味
伊勢の海女が朝に夕に水に潜って採るという鰒(あわび)の貝のように、(私の恋は)片思いです。
- rough meaning: My love is unrequited, just like an abalone shell that Ama of Ise dives underwater and take in the morning and evening.
補足
・「物に寄せて思いを陳(の)ぶる」歌の一つです。