原文
妹戀 不寐朝明 男為鳥 従是此度 妹使
作者
不明
よみ
思へども 思ひもかねつ あしひきの 山鳥(やまどり)の尾の 長きこの夜を
意味
思わないようにしていても、思われてどうにもならずに、山鳥(やまどり)の尾のように長い、この夜を過ごすのです。
- rough meaning: Even if try not to think about it, I am thinking about it and spending a long night like a tail of a copper pheasant.
補足
・この歌の注には、「或本(ある)の歌に曰(いわ)く、あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む」とあります。この歌は小倉百人一首にも載っていて、作者は柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)とされています。
・歌の意味は「山鳥(やまどり)の垂れた尾のように長々とした夜を一人で寝ることです。」です。