原文
安麻等夫也 可里乎都可比尓 衣弖之可母 奈良能弥夜故尓 許登都ん夜良武
作者
遣新羅使(名前は不明)
よみ
天(あま)飛ぶや、雁(かり)を使(つかひ)に、得てしかも、奈良の都に言(こと)告げ遣らむ
意味
空を飛ぶ雁(かり)を使いに得たいものです。奈良の都に言伝(ことづて)をしてもらいましょう。
- rough meaning: I want to make that wild goose flying in the sky my messenger. I want him to send my words to my sweetheart in the capital of Nara.
・天平8年(西暦736年)に新羅(しらぎ)に遣わされた人たち(遣新羅使(けんしらぎし))が引津亭(ひきつのとまり:現在の福岡県糸島郡志摩町船越あたり)に停泊したときに詠んだ歌7首のひとつです。