第五巻 : ひさかたの天道は遠しなほなほに

平成10年10月18日(日)更新


原文: 比佐迦多能 阿麻遅波等保斯 奈保々々尓 伊弊尓可弊利提 奈利乎斯麻佐尓

作者:山上憶良(やまのうえのおくら)

読み: ひさかたの、天道(あまぢ)は遠し、なほなほに、家に帰りて、業(なり)を為(し)まさに

意味: 天への道は遠いのだから、素直に家に戻って、自分がなすべき事をちゃんとやりなさい。

惑う人を正しい道に戻す歌だそうです。「天に行って自由に振る舞おうなんてことは考えないで、自分のやるべき事をやりなさいよ」、と教訓めいたことを言っていますね。

「ひさかたの」は「天」を導く枕詞(まくらことば)です。


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