第五巻 : はろはろに思ほゆるかも白雲の
2005年07月17日(日)更新 |
原文: 波漏々々尓 於忘方由流可母 志良久毛能 知弊仁邊多天留 都久紫能君仁波 作者: 吉田宜(よしだのよろし) よみ: はろはろに、思(おも)ほゆるかも、白雲(しらくも)の、千重(ちえ)に隔(へだ)てる、筑紫(つくし)の国(くに)は |
意味: はるかに思われることです。白い雲(くも)が幾重(いくえ)にも隔(へだ)てて遠い筑紫(つくし)の国(くに)は。 奈良の京(みやこ)から、大宰府にいた大伴旅人(おおとものたびと)に送った歌の一つです。 「はろはろに」は、「はるかに」という意味です。 |