櫻皮(かには)
櫻皮(かには)は、桜の木の樹皮(じゅひ)だと考えられています。桜、特に山桜や霞桜(かすみざくら)などの樹皮は、はがれにくい性質を持っているので、弓や家具などに巻いたり張ったりし、強く丈夫なものにすることができるのだそうです。
・櫻皮(かには)は、白樺(しらかば)の樹皮だという説もあります。
櫻皮(かには)を詠んだ歌
万葉集には1首だけに詠まれていますが、その歌には「櫻皮(かには)巻き作れる舟」ということばがあり、この桜の皮を巻いて作った舟と考えられています。
0942: あぢさはふ妹が目離れて敷栲の.......(長歌)