三枝(さきくさ) Sakikusa

みつまた by 写真AC

三枝(さきくさ)が何なのかははっきりしていません。三椏(みつまた)、福寿草(ふくじゅそう)、沈丁花(じんちょうげ)などの説があります。ここでは、三椏(みつまた)として説明しますね。

三椏(みつまた)はジンショウゲ科ミツマタ属の落葉低木です。枝が先で3本ずつに分かれるので、この名前がついたとのことです。3月頃に、葉が出てくる前に黄色い毬(まり)のような花をつけます。樹皮は紙の原料としても有名ですね。

- It is not clear what Sakikusa is, but there are theories such as Mitsumata, Adonis ramosa, and Daphne odora. Here, it is explained as Mitsumata. Mitsumata is a deciduous shrub of the hymelaeaceae. It is said that this name was given because the branch is divided into three. Around March, it blooms yellow mari-like flowers before the leaves come out. Its bark is also famous as a raw material for Japanese paper.

三枝(さきくさ)を詠んだ歌

万葉集には2首に載っていますが、いずれも花そのものではなくて、枕詞(まくらことば)として使われています。

0904: 世間の貴び願ふ七種の宝も我れは何せむに我が中の.......(長歌)

1895: 春さればまづさきくさの幸くあらば後にも逢はむな恋ひそ我妹

補足

更新日: 2022年03月06日(日)