たのしい万葉集: 玉掃(たまははき/たまばはき)を詠んだ歌

2009年10月18日(日)更新


玉掃(たまははき/たまばはき)は、キク科コウヤボウキ属の落葉小高木の高野箒(こうやぼうき)、またそれで作った箒(ほうき)のことです。山野・丘陵地に見られ、10~11月頃に枝先に白い花を咲かせます。昔は、この枝を束ねて、儀式(ぎしき)などに使う箒(ほうき)を作ったようです。

万葉集には2首だけに登場します。

高野箒(こうやぼうき) 撮影(2009.10) by きょう at 藤沢市の新林公園

3830: 玉掃刈り来鎌麻呂むろの木と棗が本とかき掃かむため

4493: 初春の初子の今日の玉箒手に取るからに揺らく玉の緒