野老(ところ)づら Tokoro-Zura(Dioscorea tokoro)
野老(ところ)はヤマイモ科の多年生つる植物の野老(ところ)です。ヤマイモに似ていますが、葉はヤマイモよりは広めで、ハート型をしています。古くから食用に使われていたようですが、苦みがあるので、今では食べられることはありません。「野老(ところ)づら」の「づら」は、蔓(つる)のことです。
- Tokoro is a perennial vine of the Dioscoreaceae family. It resembles a yam, but the leaves are wider and heart-shaped. It seems to have been used for food since ancient times, but it is no longer eaten due to its bitter taste. "Zura" of Tokoro-Zura means vine.
野老(ところ)づらを詠んだ歌
万葉集には2首に載っています。それぞれ、「いや常(とこ)」「尋(と)め行き」という言葉を引き出すために使われています。
1133: すめろきの神の宮人ところづらいやとこしくに我れかへり見む
1809: 葦屋の菟原娘子の八年子の片生ひの時ゆ小放りに.......(長歌)