第四巻 : 我が形見見つつ偲はせあらたまの

2001年10月28日(日)更新


原文: 吾形見 々管之努波世 荒珠 年之緒長 吾毛将思

作者: 笠女郎(かさのいらつめ)

よみ: 我が形見(かたみ)、見つつ偲(しの)はせ、あらたまの、年の緒(を)長く、我れも偲(しの)はむ

意味: 私の形見(かたみ)を見て、私のことを思い出してください。いつまでも長く、私もあなたさまのことを思っています。

「形見(かたみ)」は、人を思い出すためのもののことです。何か大伴家持(おおとものやかもち)と別れる事情があって、「形見(かたみ)」と一緒に贈った歌なのでしょうね。

大伴家持(おおとものやかもち) イラスト by ルリ子さま

第四巻