第四巻 : うつせみの人目を繁み石橋の
2005年06月12日(日)更新 |
原文: 宇都蝉之 人目乎繁見 石走 間近君尓 戀度可聞 作者: 笠女郎(かさのいらつめ) よみ: うつせみの、人目(ひとめ)を繁(しげ)み、石橋(いしはし)の、間近(まちか)き君(きみ)に、恋(こ)ひわたるかも |
意味: この世の人たちの目にふれないようにしながら、近くにいらっしゃるあなた様に恋しています。 この歌では、「石橋(いしはし)」は、「間近(まちか)き」を導く枕詞(まくらことば)、として使われています。 大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌です。 |