第八巻 : ぬばたまのその夜の月夜今日までに
2009年06月07日(日)更新
原文: 夜干玉之 其夜乃月夜 至于今日 吾者不忘 無間苦思念者
作者: 河内百枝娘子(かわちのももえのおとめ)>
よみ: ぬばたまの、その夜の月夜(つくよ)、今日(けふ)までに、我れは忘れず、間(ま)なくし思へば
意味: あの夜の月(つき)を今日も忘れられません。ずっとあなた様のことを想っていますので。
ぬばたまのは、「夜」などを導く枕詞(まくらことば)です。
大伴家持(おおとものやかもち)に贈った二首のひとつです。
第四巻