垣穂成 人辞聞而 吾背子之 情多由多比 不合頃者
丹波大女娘子(たにはのおほめのをとめ)
垣穂(かきほ)なす、人言(ひとごと)聞きて、我が背子(せこ)が、心たゆたひ、逢はぬこのころ
垣(かき)で囲まれるように、人の噂(うわさ)に囲まれて、あなたは心を迷わせて、このごろ逢ってくださらないのですね。
「心たゆたふ」は、思い悩むことを表します。
丹波大女娘子(たにはのおほめのをとめ)の歌三首0711~0713)の内のひとつです。