原文

垣穂成 人辞聞而 吾背子之 情多由多比 不合頃者

作者

丹波大女娘子(たにはのおほめのをとめ)

よみ

垣穂(かきほ)なす、人言(ひとごと)聞きて、我が背子(せこ)が、心たゆたひ、逢はぬこのころ

意味

垣 撮影 by きょう

垣(かき)で囲まれるように、人の噂(うわさ)に囲まれて、あなたは心を迷わせて、このごろ逢ってくださらないのですね。

「心たゆたふ」は、思い悩むことを表します。

補足

丹波大女娘子(たにはのおほめのをとめ)の歌三首0711~0713)の内のひとつです。

更新日: 2016年09月11日(日)