原文 Original Text
筑波祢乃 尓比具波麻欲能 伎奴波安礼杼 伎美我美家思志 安夜尓伎保思母
作者 Author
不明 Unknown
よみ Reading
筑波嶺(つくはね)の 新桑(にひぐは)繭(まよ)の 衣(きぬ)はあれど 君が御衣(みけし)し あやに着欲しも
つくはねの にひぐはまよの きぬはあれど きみがみけしし あやにきほしも- Tsukuhane no Nihi-guha mayo no Kinu ha aredo Kimi ga mikeshishi Aya ni kihoshi mo.
意味 Meaning

筑波嶺(つくはね)の新桑(にひぐは)で作った絹の衣は、それはそれで素敵だけれど。あなたさまの衣を身につけてみたいものですわ、とっても。
・「新桑(にひぐは)」は、桑(くは)の新芽のことです。新桑(にひぐは)で育てた蚕で作られた絹の衣は高級品だったのですね。繭(まよ)は、蚕(かいこ)のまゆのことです。
- rough meaning: The silk clothes you made from the new mulberry trees in Mt.Tsukuba are lovely in their own way, but I would really love to wear the clothes you are wearing.
補足 Notes
・桑の新芽をつみながら、歌った娘さんの恋の歌なのでしょうか。