万葉集: 磐余(いわれ)

2009年12月20日(日)更新


天香具山の北東から桜井(さくらい)にかけての一帯と考えられています。

大津皇子(おおつのみこ)の「百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」に詠まれている「磐余(いわれ)の池」があったとされていますが、現在のどこにあたるかははっきりとはしていないようです。

磐余(いわれ)の雰囲気を感じられる場所のひとつに稚桜神社(わかざくらじんじゃ)があります。この場所は神功皇后(じんぐうこうごう)の宮跡と伝えられています。

稚桜神社 撮影(2002.3.8) by きょう


0282: つのさはふ磐余も過ぎず泊瀬山いつかも越えむ夜は更けにつつ

0416: 百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

0423: つのさはふ磐余の道を朝さらず行きけむ人の......(長歌)

3324: かけまくもあやに畏し藤原の都しみみに......(長歌)

3325: つのさはふ磐余の山に白栲にかかれる雲は大君にかも


万葉の故地【奈良】