辛荷(からに)の島
辛荷(からに)の島は現在の兵庫県たつの市の地ノ唐荷島、中ノ唐荷島、沖ノ唐荷島とされています。
辛荷(からに)の島を詠んだ歌
万葉集には、山部赤人が詠んだ歌が載っています。
辛荷の島を過ぐる時に、山部宿祢赤人(やまべのすくねあかひと)の作る歌一首、并びに短歌
0942: あぢさはふ 妹が目離れて 敷栲の 枕もまかず 桜皮巻き.......(長歌)
0943: 玉藻刈る唐荷の島に島廻する鵜にしもあれや家思はずあらむ
0944: 島隠り我が漕ぎ来れば羨しかも大和へ上るま熊野の船
0945: 風吹けば波か立たむとさもらひに都太の細江に浦隠り居り
補足
兵庫県たつの市御津町室津の藻振鼻(もぶりのはな)に943番歌の万葉歌碑があります。