万葉集: 水城(みずき)

2009年10月11日(日)更新


水城は天智3年(664)に、砂質土と粘土を何十層にも交互に突き固めて築造された土塁です。これの前面(福岡側)に濠を作って水をたたえて大宰府の防衛としたようです。

前年の天智2年(663)に、百済支援のために朝鮮半島に渡り、唐・新羅連合軍と白村江(はくすきのえ)での戦いで敗れました。そのため、朝鮮半島からの侵攻を恐れ、大宰府を奥に移し、水城を備えました。

撮影(2001.3) by きょう

万葉集には、大伴旅人(おおとものたびと)の歌があります。


0968: ますらをと思へる我れや水茎の水城の上に涙拭はむ


万葉の故地【全国】