万葉集: 島の宮

2010年01月03日(日)更新


島庄(しまのしょう)にあったとされる草壁皇子(くさかべのみこ)の宮のことです。ここは、島大臣(しまのおおおみ)と呼ばれていた蘇我馬子(そがのうまこ)の邸宅だったとのことです。

宮の跡は、蘇我馬子(そがのうまこ)の墓といわれている石舞台(いしぶたい)の付近一帯だそうです。


0170: 嶋の宮まがりの池の放ち鳥人目に恋ひて池に潜かず

0171: 高照らす我が日の御子の万代に国知らさまし嶋の宮はも

0172: 嶋の宮上の池なる放ち鳥荒びな行きそ君座さずとも

0173: 高照らす我が日の御子のいましせば島の御門は荒れずあらましを

0178: み立たしの島を見る時にはたづみ流るる涙止めぞかねつる

0179: 橘の嶋の宮には飽かぬかも佐田の岡辺に侍宿しに行く


万葉の故地【奈良】