原文

常之倍尓 夏冬徃哉 裘 扇不放 山住人

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

よみ: とこしへに、行けや、裘(かはごろも)、扇(あふぎ)放たぬ、山に住む人

山 撮影(2014) by きょう

意味

意味: いつだってが同時にやってくるなんてことはないのに、毛皮の衣と扇を放さない、仙人は。

補足

この歌の題詞には、「忍壁皇子(おさかべのみこ)に獻(たてまつる)歌一首 [仙人の形(かた:像または絵)を詠む]」とあります。仙人の絵か何かを見て詠んだ歌と考えられています。

更新日: 2015年07月12日(日)