原文

妹手 取而引与治 捄手折 吾刺可 花開鴨

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

妹(いも)が手を、取りて引き攀(よ)ぢ、ふさ手折(たを)り、我(わ)がかざすべく、花(はな)咲けるかも

意味

桜 撮影(2010.04) by きょう

あの娘の手を取って引き寄せるようにつかみとって、私の髪飾りにするほどに花(はな)が咲いています。

- rough meaning: The flower is blooming enough I can break off a twig as if I could grab that girl's hand, and I can wear it on my hair.

補足

この歌の題詞には、「舎人皇子(とねりのみこ:天武天皇の息子さん)に献じた歌二首」とあります。

更新日: 2020年02月19日(水)