原文

河瀬 激乎見者 玉藻鴨 散乱而在 川常鴨

作者

間人宿祢(はしひとのすくね)

よみ

川藻 撮影(2016.09) by きょう

川の瀬の、たぎつを見れば、玉藻(たまも)かも、散り乱れたる、川の常(つね)かも

意味

川の瀬の激しく流れる様を見ると、玉藻(たまも)が散り乱れています。この川は常にこうなのでしょう。

補足

この歌の題詞には「泉河(いずみがは)の邊(へ)にして、間人宿祢(はしひとのすくね)の作る歌二首」とあります。

また、この歌を含んで、1709番歌の左注には「右、柿本朝臣人麻呂(かきのもとのあそんひとまろ)の歌集に出ず」とあります。

更新日: 2016年09月25日(日)