第九巻 : い行き逢ひの坂のふもとに咲きををる

2000年5月14日(日)更新


原文: 射行相乃 坂之踏本尓 開乎為流 櫻花乎 令見兒毛欲得

作者: 高橋虫麻呂(たかはしむしまろ)歌集より

よみ: い行(ゆ)き逢(あ)ひの、坂のふもとに、咲きををる、桜の花を、見せむ子もがも

意味: 国境(くにざかい)の坂のふもとに咲き乱れている桜の花を見せてあげられる娘がいたらなぁ。

この歌の題詞によると、奈良から難波に行って一泊して帰ってきたときに詠んだ歌とのことです。

撮影(2000.4) by きょう

第九巻