第九巻 : 潮気立つ荒礒にはあれど行く水の
2007年09月02日(日)更新 |
原文: 塩氣立 荒礒丹者雖在 徃水之 過去妹之 方見等曽来 作者: 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より よみ: 潮気(しほけ)立つ、荒礒(ありそ)にはあれど、行(ゆ)く水の、過ぎにし妹(いも)が、形見(かたみ)とぞ来(こ)し |
意味: 潮の気(け)のする荒礒(あらいそ)だけど、亡くなった妻の形見の場所だと思ってやって来たのです。 形見(かたみ)は、亡くなった人のことを思い起こさせる品物や場所のことです。 |