原文
古乃 小竹田丁子乃 妻問石 菟會處女乃 奥城叙此
作者
田辺福麻呂(たのべのさきまろ)歌集より
よみ
古(いにしへ)への、小竹田壮士(しのだをとこ)の、妻(つま)問(ど)ひし、菟原娘子(うなひをとめ)の、奥城(おくつき)ぞこれ
写真は、この歌の歌碑です。
意味
古い言い伝えにある、小竹田(しのだ:現在の大阪府和泉市信田)の若者が求婚した菟原娘子(うなひをとめ)の墓なのです、これが。
「菟原娘子(うなひをとめ)の墓」については、處女墓(おとめのはか)をご覧ください。
補足
この歌を含んで、1801番歌の題詞には「葦屋(あしや)の處女墓(おとめのはか)を過(よき)る時に作る歌一首[并(あは)せて短歌]」とあり、この歌は1801番歌の反歌(はんか)です。