原文
物部乃 八十■(女+感)嬬等之 ■(手偏+邑)乱 寺井之於乃 堅香子之花
作者
よみ
もののふの、八十(やそ)娘子(をとめ)らが、汲み乱(まが)ふ、寺井(てらゐ)の上の、堅香子(かたかご)の花
意味
沢山の少女たちが水を汲んでいるような姿で寺井の上に咲いている堅香子(かたかご)の花(のなんて可憐なことだろう)。
「もののふ(朝廷に仕える文武の官を意味しているようです)の」は八十(やそ)を導く枕詞(まくらことば)です。なお、「もののふ」は朝廷に仕える文武の官を意味しているようです。
補足
この歌の題詞には、「「堅香子(かたかご)草の花を攀(よ)じ折る歌」」、とあります。