第十九巻 : 今日のためと思ひて標しあしひきの

2003年5月4日(日)更新


原文: 今日之為等 思標之 足引乃 峯上之櫻 如此開尓家里

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 今日(けふ)のためと、思(おも)ひて標(しめ)し、あしひきの、峰(を)の上(へ)の桜(さくら)、かく咲きにけり

意味: 今日のこの日のためにと思って、標(しる)しをつけておいた、峰(みね)の桜(さくら)がこんなにも咲きました。

天平勝宝2年(750)3月3日に、大伴家持(おおとものやかもち)の邸宅(ていたく)で行われた宴(うたげ)で詠まれた歌のひとつです。

撮影(2003.4) by きょう

第十九巻