原文

礒上之 都萬麻乎見者 根乎延而 年深有之 神左備尓家里

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

礒(いそ)の上の つままを見れば 根を延(は)へて 年深からし 神さびにけり

意味

タブノキ by 写真AC

磯の上のつままを見ると、根を伸ばしていて、ずいぶんと年月が経っている木のようだが、なんて神々しいんだろう。

- rough meaning: Looking at the Tsumama on the beach, it looks like a tree that has grown roots and has been aged for a long long time. What a godly thing it is.

補足

・この歌の題詞に、「天平勝宝2年(西暦750年)3月9日、澁谿埼(しぶたにのさき: 今の富山県高岡市)でつままを見て詠んだ歌。」とあります。

更新日: 2020年09月06日(日)