第十九巻 : 我が背子が捧げて持てるほほがしは

平成11年8月29日(日)更新


原文: 吾勢故我 捧而持流 保寶我之婆 安多可毛似加 青盖

作者: 僧(ほうし)恵行(えぎょう)

よみ: 我が背子(せこ)が、捧げて持てる、ほほがしは、あたかも似るか、青き蓋(きぬがさ)

あなたさまが持っていらっしゃるほほがしはは、まるで青い蓋(きぬがさ)のようですね。

この歌で、「我が背子(せこ)」といっているのは大伴家持(おおとものやかもち)のことです。「蓋(きぬがさ)」は、織物の傘で、高貴な人に使われました。

撮影(1999) by きょう

第十九巻