原文 Original Text
吾勢故我 捧而持流 保寶我之婆 安多可毛似加 青盖
作者 Author
講師僧(こうしそう:お経を講義する僧)恵行(こうしそうぎょう) Koushi-Sou(a monk lecturing on sutras) Egyo
よみ Reading
我が背子が 捧(ささ)げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋(きぬがさ)
- Waga seko ga Sasagete moteru Hohogashiha Atakamo niruka Aoki kinugasa.
意味 Meaning
あなたさまが持っていらっしゃるほほがしはは、まるで青い蓋(きぬがさ)のようですね。
・天平勝宝5年(西暦751年)4月12日に詠まれた歌です。この歌で「我が背子(せこ)」と詠んでいるのは大伴家持(おおとものやかもち)のことです。「蓋(きぬがさ)」は織物の傘で、高貴な人に使われました。
- rough meaning: The Magnolia leaf you are holding looks just like a blue kinugasa(an ancient long-handled umbrella made of silk or fabric).
補足 Note
・この歌の題詞には「攀(よ)じ折れる保寶葉(ほほがしは)を見る歌二首」とあります。