原文

鮪衝等 海人之燭有 伊射里火之 保尓可将出 吾之下念乎

作者

大伴宿禰家持(おおとものすくねやかもち)

よみ

鮪(しび)突くと 海人(あま)の灯(とも)せる 漁(いざ)り火の 秀(ほ)にか出ださむ 我が下思(したも)ひを

意味

漁火 by 写真AC

鮪(まぐろ)を獲ろうと海人が灯している漁火(いさりび)のように、はっきりと思いを表にだしてしまおうか、あの人への想いを。

- rough meaning: Should I express my feelings for that girl clearly like a fishing fire lit by a fisherman trying to catch tuna?

補足

・この歌の題詞には、「漁夫(あま)の火光(いざりひ)を見る歌一首」とあります。

・この歌の左注には、「右二首五月」とあります。天平勝宝2年(西暦750年)5月のことです。

更新日: 2020年02月02日(日)