原文

鳴鶏者 弥及鳴杼 落雪之 千重尓積許曽 吾等立可氐祢

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

鳴く鶏(とり)は いやしき鳴けど 降る雪(ゆき)の 千重(ちへ)に積めこそ 我(わ)が立ちかてね

意味

 by 写真AC

鶏(とり)がしきりに鳴いて(朝が来るのを伝えて)いますが、降る雪(ゆき)が幾重にも積もっているので私は席を立てずにいるのです。

・宴席で詠まれた歌です。

- rough meaning: The chickens are screaming and telling us that the morning is coming, but I cannot leave the seat because of the snow accumulated a lot.(This poem is written at a banquet.)

補足

・天平勝宝3年(西暦751年)1月3日に詠まれた歌で、この歌の題詞には、「守(かみ)大伴宿祢家持(おおとものすくねやかもち)の和(こた)ふる歌一首」とあります。

更新日: 2021年12月26日(日)