第十九巻 : 十月時雨の常か我が背子が宿の

2008年11月23日(日)更新


原文: 十月 之具礼能常可 吾世古河 屋戸乃黄葉 可落所見

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 十月(かむなづき)時雨(しぐれ)の常(つね)か、我が背子(せこ)が、宿の黄葉(もみちば)、散りぬべく見ゆ

意味: 十月(かむなづき)時雨(しぐれ)の常なのでしょうか。あなたのお宅の黄葉(もみちば)が散りそうですね。

天平勝宝3年(西暦751年)10月22日に詠まれた歌で、この歌の左注には、梨(なし)が色づいたのを見て詠んだ歌とあります。

紅葉 撮影(2008.11) by きょう

第十九巻