原文

大王者 神尓之座者 水鳥乃 須太久水奴麻乎 皇都常成通

作者

不明

よみ

大君(おほきみ)は、神にしませば、水鳥(みづとり)の、すだく水沼(みぬま)を、都と成しつ

意味

水鳥 撮影(2008) by きょう

大君は神でいらっしゃるので、水鳥(みづとり)が群がり集まる水沼を、都としてお造りになった。

この「水沼」がどこかは分かっていません。

補足

都 撮影(2010.01) by きょう

この歌を含む4260番歌の題詞には、「壬申の年の乱、平定以後の歌二首」とあります。壬申の年の乱は、天智天皇が亡くなった後の皇位継承をめぐって大海人皇子(のちの天武天皇)と大友皇子による内乱のことです。

この歌の左注には、「右の件(くだり)の二首、天平勝寶四年(西暦752年)二月二日に聞き、 即ちここに載(の)す也」とあります。

更新日: 2017年09月24日(日)