水鳥
水鳥は、「水辺にすむ鳥」で鷺(さぎ)、雁(がん)、鴨(かも)、白鳥、鶴、鴫(しぎ)、千鳥(ちどり)、鴎(かもめ)などが含まれます。
水鳥を詠んだ歌
万葉集には「水鳥」と詠まれている歌は8首あります。「水鳥の鴨(かも)の・・・」というように、何の鳥だとわかる歌は3首あります。
1235: 波高しいかに楫取り水鳥の浮寝やすべきなほや漕ぐべき
1451: 水鳥の鴨の羽色の春山のおほつかなくも思ほゆるかも
1543: 秋の露は移しにありけり水鳥の青葉の山の色づく見れば
2720: 水鳥の鴨の棲む池の下樋なみいぶせき君を今日見つるかも
3528: 水鳥の立たむ装ひに妹のらに物言はず来にて思ひかねつも
4261: 大君は神にしませば水鳥のすだく水沼を都と成しつ
4337: 水鳥の立ちの急ぎに父母に物言はず来にて今ぞ悔しき
4494: 水鳥の鴨の羽の色の青馬を今日見る人は限りなしといふ