第八巻 : 水鳥の鴨の羽色の春山のおほつかなくも思ほゆるかも
2002年4月28日(日)更新 |
原文: 水鳥之 鴨乃羽色乃 春山乃 於保束無毛 所念可聞 作者: 笠女郎(かさのいらつめ) |
意味: 水鳥(みづとり)の鴨(かも)の羽の色のような春山(はるやま)みたいに、(あの人の気持ちが)はっきりしなくってもどかしく思うのです。 「おほつかなく」は、はっきりしない、というような意味です。好きな人の気持ちがわからないことを、春霞(はるがすみ)がかかってぼんやりとしか見えない春山にたとえているようです。 |