原文 Original Text
大宮能 内尓毛外尓母 米都良之久 布礼留大雪 莫踏祢乎之
作者 Author
よみ Reading
大宮(おほみや)の 内(うち)にも外(と)にも めづらしく 降れる大雪(おほゆき) な踏(ふ)みそね惜(を)し
- Ohomiya no Uchi nimo to nimo Mezurashiku Fureru Ohoyuki Na fumisone woshi.
意味 Meaning
宮のうちにも外にも、珍しく降り積もった大雪ですね。このままで眺めていたいので、雪を踏まないでください。
rough meaning: It's a rare heavy snow that piled up inside and outside the palace. Do not step on the snow because I want to look at the snow that has piled up like this.
補足 Note
天平勝宝5年(西暦753年)1月11日に大雪が降り積もったので、思いを述べた歌を三首詠んだとのことです。
この歌の題詞に、「十一日、大雪(おおゆき)落積(ふりつ)みて、尺に二寸(約36センチメートル)有り。因(よ)りて拙懐(せっかい:自らの思うところ)を述ぶる歌三首」とあります。