原文 Original Text
吾勢枯波 何所行良武 己津物 隠乃山乎 今日香越等六
作者 Author
當麻真人麻呂(たぎまのまひとまろ)の妻 Wife of Tagima-no-Mahito-Maro
よみ Reading
我が背子(せこ)は いづく行くらむ 沖(おき)つ藻(も)の 名張(なばり)の山を 今日(けふ)か越(こ)ゆらむ
- Waga seko ha izuku yuku ramu Okitsu-mo no Nabari no yama wo Kefu ka koyu ramu.
意味 Meaning

わたしの夫はどの辺りを行っているでしょう。名張の山を今日あたりは越えていることでしょうか。
・「沖(おき)つ藻(も)の」は名張を導く枕詞(まくらことば)として使われています。
・持統六年(西暦692年)三月、持統天皇(じとうてんのう)の伊勢国(いせのくに)への行幸に従った當麻真人麻呂(たぎまのまひとまろ)のことを思って彼の妻が詠んだ歌です。
- rough meaning:
補足 Notes
・この歌の題詞には、「當麻真人麻呂(たぎまのまひとまろ)の妻の作る歌」とあります。當麻真人麻呂(たぎまのまひとまろ)についてはよくわかっていません。
・名張の山は、現在の三重県名張市の西側の山と考えられています。