原文 Original Text

動神之 音耳聞 巻向之 桧原山乎 今日見鶴鴨

作者 Author

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

- From the collection of poems by Kakimoto-no-Hitomaro.

よみ Reading

鳴る神(かみ)の 音(おと)のみ聞きし 巻向(まきむく)の 桧原(ひはら)の山を 今日(けふ)見つるかも

- Naru-kami no Oto nomi kikishi Makimuku no Hihara no yama wo Kefu mitsuru kamo.(Naru-kami means thunder.)

意味 Meaning

桧原神社 撮影(2002.10) by きょう

(雷のように)うわさにだけ聞いていた巻向(まきむく)の桧原(ひはら)の山を今日やっと見たのです。

・「鳴る神の」は「音に聞く」を導く枕詞(まくらことば)です。なお、「鳴る神」は雷(かみなり)のことです。

・写真は桧原神社(奈良県桜井市)です。

- rough meaning: Today I finally got to see the mountain of Hihara in Makimuku, which I had only heard about in rumors.

補足 Note

「山を詠(よ)む」と題された歌のひとつです。

- This poem is one of the poems titled "composing mountains".

更新日: 2023年03月12日(日)