万葉集: 桧原(ひはら)

2010年01月03日(日)更新


桧原(ひはら)は、桧(ひのき)の原、という意味です。三輪山(みわやま)の周りは桧(ひのき)がうっそうと繁っていたのでしょうか。

三輪(みわ)~巻向(まきむく)の桧原は当時すでに地名となっていたのでは、と考えられています。写真は、三輪山のふもとにある桧原神社です。

桧原神社 撮影(2002.10.9) by きょう

1092: 鳴る神の音のみ聞きし巻向の桧原の山を今日見つるかも

1095: 三諸つく三輪山見れば隠口の泊瀬の桧原思ほゆるかも

1118: いにしへにありけむ人も我がごとか三輪の桧原にかざし折りけむ

1119: 行く川の過ぎにし人の手折らねばうらぶれ立てり三輪の桧原は

1813: 巻向の桧原に立てる春霞おほにし思はばなづみ来めやも

2314: 巻向の桧原もいまだ雲居ねば小松が末ゆ沫雪流る


万葉の故地【奈良】